国交省、首相指示で検討会設置へ
北海道知床半島沖で4月23日に消息を絶った小型観光船の事故について、斉藤鉄夫国土交通相は26日の会見で、「捜索救助活動をはじめ事故対応に全力を挙げて取り組むとともに、安全対策の徹底に万全を期す」と述べた。国交省は25日、全国の旅客船事業者に対する緊急安全点検を開始した。岸田文雄首相は26日、法的規制の在り方を含め、旅客船の安全対策に関して検討会を立ち上げるよう国交省に指示した。
遭難した観光船は、「知床遊覧船」(北海道斜里町)が運航する「KAZU Ⅰ(カズワン)」(19トン)。乗客・乗員26人のうち、26日までに発見、救助された11人は全員の死亡が確認された。
斉藤国交相は24日に現地入りし、国交省海事局と北海道運輸局が運航会社の事務所に特別監査に入った。また、国交省は全国の旅客船事業者に対し、安全管理規程の順守状況などを確認する緊急安全点検を始めた。